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個人ゲーム開発者の技術メモ

ローグライクゲームのUIパターンまとめ

ローグライクゲームを開発していて、一番悩むところは実はUIだったりします。大きくは以下の2点がUIデザインを難しくさせているのではないかと思います。

・ユーザーに操作させたいことが多い

以前の記事「ローグをスマホで遊ぶための最適なUIが浮かばない」にも記載しましたが、他のゲームに比べ、ユーザーに操作させたい必須項目が多く、何も考えずに全部並べるとごちゃごちゃしてしまいます。

  • 8方向への歩行(キー長押しで歩き続ける)
  • 4方向へのダッシュ(高速移動)
  • 8方向への向き変更
  • 攻撃(モンスターへの攻撃)
  • 素振り(罠を発見するのに使える)
  • 休憩(ターンを消費してHPを回復する)
  • アイテム操作(閲覧・使用・投げる・置くなど)
  • 矢を放つ(よく使うのでショートカットがほしい)

・1回の操作ミスが命取りになる

ゲームの特性上、1度の操作ミスが命取りになってしまうこともあり、UIの出来次第では、たびたび起こる誤操作で、それまで積み重ねてきた数時間が全て無駄になってしまうという理不尽なゲームになってしまいます。

そこで、スマホでリリースされているローグライクゲームが、それぞれどのようなUIになっているのか、特に違いが出やすいキャラの移動方法に着目してまとめてみました。

パターン1: すべての方向キーをボタンで並べる

ユーザーに入力させたい行動をすべてボタンで表現するやり方。ボタンが多くてごちゃごちゃした印象にはなりますが、変にこねくりまわしてないので不思議のダンジョンシリーズが好きな人にはむしろ遊びやすいのかもしれません。

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ローグライフ

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パターン2: スマホ特有の操作で方向キー入力する

長押し、フリック等のスマホ特有の入力操作をうまく活用して、キー入力するやり方。最初はちょっと戸惑いますが、ハマればむしろ快適なのかもしれません。

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 最初は画面に十字キーは出ておらず、画面のどこかをタップすると、タップした場所に十字キーが出現して、左の画像のようになる。

歩行:タップしたまま、すぐに8方向に指を移動(フリック)。個人的には誤って後述の向き変更になることもあり、若干操作しずらい。

ダッシュ無い模様。ただし、メニューの設定から歩行速度や通路速度を変更できる。

向き変更:タップして長押しした後に、8方向に指を移動。

攻撃:タップして、すぐに指を離す。

 

 

パターン3: 方向キーを廃止し、画面タップで移動する

方向キーを廃止し、タップした位置にキャラが移動するやり方。指でキャラが隠れることがありますが、初見のスマホユーザーには直感的でわかりやすいのではないかと思います。また、タップした位置までキャラが自動で最短ルートを移動してくれるので、ユーザーが入力しなければならない回数が減り、ストレスなくプレイできるかもしれません。

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