NinaLabo

個人ゲーム開発者の技術メモ

Stardew Valley の開発者がゲームを完成させるまでの話

少し前の話になりますが、Stardew Valley を1人で開発した開発者へのインタビュー記事が面白かったので前半部分だけ勝手に翻訳してみました。Stardew Valley は、Steam で約12日間で約42万5千本(単純計算で約7億2千万円)売り上げており、今は100万本を突破したらしいです。すごいですね。

原文は下記のリンクから。誤訳、意訳は多々あるかと思いますが、ご容赦ください。

余談ですが、開発者のかた、めちゃめちゃイケメンですね。イケメンで、さらに好きなことでも成功して... 本当に羨ましい......... 

www.pcgamer.com

 

  • ゲームのすべてを、1人だけで作ったってことですよね?

はい、そうです。

 

  • アート、サウンド、BGM、コーディング、全部ってことですよね?

そうです。

 

  • どのくらいかかりましたか?

多分、4年以上はずっと作っていたと思います。その間に何回もゲームを作り直しました。開発当初、僕には開発経験が全くなかったんです。ピクセルアートを作ったこともなかったし、コードもあまり書いたことがなかったので、初期のバージョンは本当にひどい出来だったと思います。徐々にスキルが向上していく中で、全部作り直したくなったり改良したくなることが何度もあり、結果的に4年もかかってしまいました。この4年間はかなりハードワークで、このゲーム開発に数千時間は費やしたと思うのですが、正確にどのぐらいかはわかりません。ただ、膨大な時間であることだけは確かです。

 

  • コーディングの経験もあまりなく、ピクセルアートなどの経験もまったくなかったということですが、どうしてこのような大規模なプロジェクトに1人だけで取り組もうと思ったのでしょう?

いろいろ理由はありますが、その頃ちょうど僕はコンピュータ系の大学を卒業したばかりで、将来何がしたいのかまだわかっていませんでした。いくつかの企業に応募して面接も受けましたが、受かりませんでした。この先どうしたらいいんだろうと悩みました。僕は前からずっとゲームをしたり、音楽を作ったり、文章を書いたりと、ゲーム開発に関係のあることをやってはいましたが、ゲーム開発者になろうなんてまったく思ってませんでした。ただ、仕事を探していたときに、プログラミングスキルを向上させる方法が必要だと思い、C#でゲームを作ってみようと思いました。

Harvest Moon牧場物語)をすごくやりこんでいるHarvest Moonの大ファンの人って、Harvest MoonのようなインディーゲームがないかPCで探したりするのですが、当時は見つけることができませんでした。インターネットをくまなく探しましたが、満足するものはありませんでした。なので、C#の勉強も兼ねて、さくっとミニゲームを作りたいなと… Harvest Moonのクローンゲームを作りたいなと思いました。それが4年かけて最終的には Stardew Valley になるわけですが、最初はプログラミングの勉強のつもりではじめたものでした。

 

  • スコープを変更することになったのはどの時点なのでしょうか?「これは本当に楽しいしずっと続けたい!」って思ったのはいつなのでしょう?

実際かなり早い時点でそう思っていました。ゲームへの情熱は徐々に膨らんでいきました。当初は Xbox Live Indie Games に無料でリリースするつもりでした。誰でも自由にゲームをリリースすることができたので、ちょっとしたものを数ヶ月で作って、XBox Live に投稿するつもりでした。ただ、何故かはわからないのですが、どんどん規模を大きくしたくなっていきました。

 

  • 4年間の作業を終えて、ゲームが瞬く間に人気になってどんな気持ちですか?

最高ですね。本当に最高です。

 

  • このような歓迎を受けるとは予想していましたか?

いえ、まったく。Harvest Moon や Rune Factory のファンには喜んでもらえると思っていましたが、実際にはもっと多くの方が遊んでくれました。こんなにたくさんの方に刺さるとはまったく思ってませんでした。本当にびっくりするほど嬉しいですし、とても驚いています。

 

  • 多くのPCゲーマーに受け入れられましたが、刺さった要因は何だと思いますか?

これについてはずっと考えていました。確かなことはわかっていませんが、一般的にインディーと呼ばれるものと関係あるのかもしれません。インディーゲームとは何か?インディーゲームはどうあるべきか?といったことです。インディーゲームにはクリエーターとプレイヤーの個人的なつながりのようなものがありますよね。大規模なゲームを自分たちだけで作るのは稀かもしれませんが、僕はインディーゲームにはパーソナルな部分が多いと思っています。そして、それは人々がインディーゲームに求めているものでもあると思うのです。もしかしたら、彼ら自身はそれが求めているものだということに気づいていないかもしれませんが、それこそがインディーを特別なものにしていると思いませんか?あなただけに向けられたメッセージやあなただけに向けられた体験を与えてくれるのは顔の見えない企業ではないのです。それを実現するのは、クリエイターとプレイヤーのリアルなつながりであり、それこそがたぶん人々が望んでいるものだと思います。

 

  • Minecraftの開発者のNotchは孤立した開発者ですが、Minecraftはたくさんの人々を熱狂させ、急速に成功しました。これについてはどう思いますか?

Notchについてはもちろん考えました。もちろん僕はこのように成功できるとは思ってなかったですし、僕は彼の成功にはまったく近づいてすらいないわけですが…. 僕がStardew Valleyに取り組みはじめたときには確かにそれはあったと思います。そして、Minecraftを遊び始めたときにも同様のものを感じましたし、インディーゲームには基本的には限界がないことを証明しているとも思いました。ビジョンがあって、ビジョンを現実に変えるモチベーションがあるならば、基本的に達成できるものに限界はないし、それは本当に感動を与えるものだと思います。

 

  • Stardew Valley はどれぐらい売れましたか?

ちょっと待ってください。今、バックエンドにある Steam をリフレッシュしますね。

 

  • Steamはずっと立ち上げっぱなしですか?

そうですね、1日中ずっとチェックしていますね(笑)あ、現時点だと 380,000 個 売れてますね。

 

  • これから生活がどのように変わっていくと思いますか?

僕はとにかく今の生活を変えたくはないんです。自分のライフスタイルを変えようとは思いませんし、僕のキャリアプランは何も変わっていません。ゲーム作りが大好きだし、これからもゲームを作り続けたいと思っています。何があっても、過度のプレッシャー受けずにリラックスしてゲームを作れるようにします。私自身からや人生の出来事からだけではなく、知り合いや家族も含めたすべての人たちからです。今やゲーム開発が狂った夢物語ではないとみんな知っています。実際には本当のことですし、とてもすばらしいものです。

 

  • この4年間のゲーム開発に対して、家族の反対を受けましたか?

基本的には僕を信じてくれていました。僕はそのことに本当に感謝しています。僕を信じてくれる友達や家族がいてくれて僕は本当に幸せです。ただ、もし彼らが僕がばかげたことをしていると懐疑的であったとしても、僕は驚かないし責めたりもしません。

 

  • 仕事はしていましたか?

地元の劇場で案内係のアルバイトをしていました。僕は彼女と同棲していて、今も一緒に住んでいるのですが、彼女の大学の奨学金のすねをかじって暮らしてました。なんとかかろうじてやっていたという感じです。

 

  • Stardew Valley の成功で、プロジェクトのスコープは変わるでしょうか?人を雇って手伝ってもらうことは考えていますか?

まだ何も決めていません。ただ、ゲームのコンテンツ部分に関しては誰かを雇いたいとは思いません。先ほどお伝えしたように、プレイヤーが Stardew Valley を好きになってくれた理由は、僕のパーソナルな部分に依存していると思っています。1人で開発したから成功することができたと思ってますので、それを変えたいとは思いません。ただ、ゲームの移植だったり、マルチプレイやゲームのもっと技術的な側面に関しての追加実装に関しては、他の方に手伝ってもらうことも考えられます。ただその場合でも、僕が手伝う必要かあるものなのかどうかは最初に見て判断しなければなりません。僕は1人で作業するのが好きですし、いろんなことを自分の力でやりたいので、仮に手放すことができるとしても、自分でやり続けるだろうと思います。