なぜ、副業のゲーム開発はエターナるのか
エターナる (えたーなる、エターナル)とは、作者が諸般の事情により、ゲーム制作を途中で放棄すること。わたしも、エターナったゲームがいくつもあります!
完成させて売らないと、お金が底をついてしまう個人ゲーム開発者は、エターナったりはしないでしょう。本業が別にあって、副業または趣味でゲーム制作している、わたしのような個人開発者が危ないです。
ゲームはたいてい完成しません。
とくに、知り合いと対等の立場で始めたプロジェクトは完成したことがありません(汗
少し視点がエンジニア寄りですが、個人ゲーム開発がうまくいかない 7つの原因 をあげてみました
個人で大規模な開発は難しいのに、風呂敷広げすぎ問題
- 企画するのがエンジニアでない場合、開発工数がイメージできないので夢見がち
- ゲーム開発の経験が浅いエンジニアもハマる可能性あり
そもそもモチベーションの維持が難しい問題
- 最初はゲーム開発に対して楽しそうなイメージを抱いているが、実際やってみたら想像以上に地味で辛い
- あくまで趣味なので、辛いとみんなやめてしまう
- お金稼ぎ目的であっても、途中で報酬が労力に見合わないと思いはじめて、やめてしまう
プロマネがいなくて、なあなあ になりがち問題
- 他の人が何をどこまで進めているかがわからない、そのうち音沙汰がなくなる
- 誰にも急かされないので、緊張感がなくなっていき、みんなのゲーム開発に対する優先度がどんどん下がる
- 締め切りもなくダラダラやってしまい、最終的には自然消滅または音信不通
開発に飽きてしまう問題
- エンジニアに起こりがち
- 同じ場面を何度も起動してデバッグするので、自分の作ってるゲームが面白いのかどうかが、わからなくなってくる
- 面白くなさそうなゲームに膨大な時間を費やすのは、わりに合わない気がしてやめてしまう
プロト作ってみたら意外に面白くない問題
- 頭の中で思い描いてたときはすごく面白そうに思えたのに、いざプロト作ってみたら意外に面白くない
- 理想と現実のギャップに心が折れてやめてしまう
- プロト後のプロジェクトの方向性が迷走してしまい、疲弊してやめてしまう
だんだん進捗が感じられなくなる問題
- それなりにゲームが動いたところから、リリースまでの間が想像以上に長くて大変
- 裏の処理を一生懸命つくっても、見た目が変わってないと努力を理解してもらえない
- 自分でも自分が進捗していないように思えてきて、嫌になってやめてしまう
仕事が忙しくなった問題
- ほとんどの場合、モチベーションが低下したところに、仕事がいつもより多くふってきたので、自分を正当化する言い訳として使用
- 時間は工面すれば少しずつならなんとかなるはず
- 仕事が忙しいという理由だけで、エターナることはほぼないと個人的には思っている
あとがき
それでも、自分が好きなゲームを全部自分で決めて作れるのは楽しいです。作業が膨大で吐きそうになったり、がんばって実装したものが全部無駄になって発狂しそうになったり、時給換算すると10円以下で泣きたくなったり、クソゲーができあがって絶望したりしますけどね。
仲間と一緒にゲーム制作するのも楽しいです。ときには音沙汰がなくなったりもしますが、自分一人では思いつかなかったであろう新しい視点をくれたり、素晴らしいデザインを仕上げてくれたり、雑談して気分転換になったり、がんばってるメンバーを見て逆にやる気をもらったりします。
もう少しがんばってみようかなあ。
参考記事
エターナらないゲーム開発 from Kohki Miki